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プロフィール続き

2020年5月29日( 60歳の誕生日の2日後)くも膜下出血で倒れ都内の病院に搬送される。
手術は成功したものの合併症を次々発症。2ヶ月の闘病中意識は戻ったが、人工呼吸器が外せないまま、8月2日午前11時19分 呼吸不全により永眠。
病室では昔好きだったライ・クーダー(初期の短編フィルム作品『こもれび』にも使われている『The Dark End of the Street』など)を聴いていた。
毎年夏になると必ず行った、千葉県太海の波音を聞きながらの最期であった。

8mmフィルムから最新のデジタル映像まで、原田一平の作品は彼の生きた時代の記録であり、ひとつの歴史ともいえる。そこには一貫して、映像で綴る彼の”詩”が込められていた。
彼から多くのことを学んだ私たちは、感謝を込めて、このウェブサイトを閉じずにおこうと思う。

私たちが生きている限り、彼も生き続けることを願って。